今日は午後から訪問診療に行ってきます。
先週ホリデンとして初めて訪問診療に行ったのですが
まだまだ十分に満足な歯科治療を受けられない方が
多いように感じられました。
これは、もちろん制度上の問題が大きいのですが、それよりも
まだまだ歯の大切さや口の中の健康の重要性を周囲の方が知らないことに
起因しているように思えました。
もう少し介護や医療の現場での歯科医師や衛生士の役割が
重視されてもいいのかなと思いますね。
現状では訪問歯科の治療が、痛い時や入れ歯が合わない時だけの「便利屋」的な
位置づけに近いような気がします。
本来は口の中の健康を維持するために、ご本人や家族、職員の方と
一緒になってチームでサポートするべきなのでしょうが、まだまだ現場では
そういった体制が整っていないようです。
機会があればこういった問題点を話し合ったり、現場の方との勉強会を開いたりして
予防を含めたケアがきめ細かにできればいいなと感じています。
煙たがられるかなーという心配もありますが、少しずつ意識改革を
していく必要がありますね。
我々の「免許」には国民の健康を守るという義務がありますからね。
歯科医療の「姥捨て山化」は許されません。
日本を支えてもらってきた諸先輩方に敬意と感謝の念をを持ってケアをして、
より良い老後生活が過ごせるように努力していこうと考えています。
できればアロマセラピーなどの補完代替医療も一緒に取り入れてもらえるような
統合医療的なアプローチも広めていきたいと考えているのですが、こちらもなかなか
ハードルが高いでしょうね。
どうしてもボランティア的な形でしか介入できないのが辛いところです。
こういった方々が医療や介護の現場でプロフェッショナルとして、きちんと仕事と
して成り立つようにしていきたいのですが。
皆さん、いいお知恵があれば力を貸してください。