福岡市早良区藤崎(西新)の歯科医院を開設している「ほりねこ」のブログ

ほりねこ院長のホリスティック日記 › 歯科 › アマルガムと水銀1

2009年02月19日

アマルガムと水銀1

こんにちは。ほりねこです。

皆さんの口の中には銀歯が入っていますか。

一口に銀歯といってもいろいろありますが、

アマルガムという銀歯をご存知でしょうか。

以前はよく使われていた銀歯の1種なんですが、

水銀を50%も含む合金なんです。

こんな感じです。

アマルガムと水銀1

アマルガムというのは水銀とスズなどの合金です。

スズなどの金属の粉と水銀(液体)を混ぜることで

徐々に固まってきます。

歯を削った穴に固まる前のアマルガムを埋め込むと

不思議なことに口の中で金属が詰められるのです。

普通銀歯を作る時には歯型をとって、蝋(ワックス)で

鋳型を作り、そこに高温で溶かした金属を流しこんで

作るのですが、アマルガムだと、そんな手間がかかり

ません。

しかし、固まる前の液体の水銀はすぐに揮発しますし、

その蒸気を吸い込むことも危険なのですが、

固まって合金になったアマルガムからも少しずつ

水銀が蒸発していきます。

歯に詰めたアマルガムをこすると水銀が蒸発していく映像

最近では使われることが少なくなってきたとはいえ、

まだまだ使っているところもあります。

データが少し古いのですが、平成12年歯科用水銀

アマルガムが充てんされた回数は約23万回で、

歯科治療に用いられた水銀の量は、およそ700kg

になると推計されています。

アマルガムに使われた水銀は少しずつ蒸気となって

体内に蓄積されることが分かっています。

身体の中でも脂肪が多い組織に蓄積されるので、

脳や皮下脂肪などに蓄積されていきます。

また、胎児への水銀の移行も報告されているため、

スウェーデンなどでは早くから、使用が禁止されています。

皆さんの口の中には写真のような金属ありますか。

金属の縁の方から黒ずんできたりしていませんか。

一般の人にはアマルガムと、現在よくつかわれる銀歯との

区別はつきにくいでしょうが歯科医師なら見たらすぐに

わかります。

身体のことを心配する方ははずして新しい歯を入れ直すことも可能です。



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Posted by ほりねこ at 14:06│Comments(0)歯科
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