福岡市早良区藤崎(西新)の歯科医院を開設している「ほりねこ」のブログ

ほりねこ院長のホリスティック日記 › 2012年07月

  

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今日は夕方から『嚥下(えんげ)』についての勉強会に参加します。
スタッフも全員参加です。

わかりやすい言葉で言うと『嚥下』とは『飲みこむ』事です。
普段無意識で何気なく行っている嚥下ですが、実はとっても複雑で高度な
作業なんです。
人間は口の中で空気を取り込むための気道と食物を送り込むための
食道という二つの管に分かれています。更に鼻から空気を取り込むための
鼻腔とも繋がっています。
食べ物を飲み込む時には、わずか0.5秒くらいの間にいろんな神経や
筋肉が総動員して鼻や気道に食べ物が入らないようにしているのです。
この一連の作業がうまく行かなかったときにむせたりするのですが、
高齢者や病気などのために嚥下の働きが衰えてくると誤って嚥下する
『誤嚥』が増えてきます。
食べ物が気管に入ったりすることにより、口の中の細菌が肺まで到達して
肺炎が起こることがあります。
これを誤嚥性肺炎といいます。
体力が落ちている方にとっては命取りにもなるので注意が必要です。

ですから『飲みこむ』という作業はとても重要なのです。
しかし、嚥下の機能が落ちてしまった方でも訓練をすることによって徐々に
上手に飲み込めるようになっていく場合もあります。
そのための訓練法を習得するのが今回の勉強会の狙いです。
スタッフにも全員参加してもらい今後の訪問診療の現場や日常の臨床に
生かしていきたいと考えています。

もうひとつお願いしたいこと。
寝たきりの方などは誤嚥を起こす確率が非常に高くなります。
重要なのはお口の中の清掃状態が悪いと誤嚥した時に
肺炎を起こすリスクが高まるということです。
なのでご自宅や施設などで介護を受けていたり障害をお持ちの方を
ケアする方々は常にお口の状態を気にしておいてほしいのです。
入れ歯を入れている場合もそうです。
入れ歯にも肺炎の原因となる細菌が付着します。
日ごろの口腔ケアとプロフェッショナルによるケアを上手に組み合わせて
対応することが重要です。

※ホリデンでは通院できない方のために訪問診療でも予防のためのケアを
行っています。




 
  

Posted by ほりねこ at 14:00Comments(0)ホリデン
ビスフォスフォネート製剤を使っていたら 歯の治療の前に教えてください。









骨そしょう症や乳がんで骨転移がある患者さんが服用するお薬に
『BP(ビスフォスフォネート)系製剤』というものがあります。
とても
これらの薬を服用している患者さんが歯科医院で抜歯等の外科的な処置を
した後にあごの骨が壊死してしまって大変重篤な症状を起こすという事例が
数多く報告されていて問題になっています。
しかもその頻度は100人に1人くらいのかなり高い確率で起こります。
今のところBP製剤による顎骨壊死に対する有効な予防法や治療法はなく、
壊死を起こした部位の治療は大変難しいものになります。
ただひたすら抗生剤の投与と壊死部分を洗浄するしか方法がないのが現状です。
一度発症すると患者さんの苦痛はかなり大変なものになります。

ですからこのようなお薬を服用している場合には、必ず事前に歯科医師に
申し出てください。
ホリデンでは問診票の項目にこのようなお薬の服用がないかどうかを
チェックすることになっており、治療前に申告していただいてます。
現在ではこのようなお薬を使っている場合には主治医や薬局から注意文書が
出されて説明を受けていると思いますので 大事に保管しておいてください。

現在日本国内で使用されているBP製剤は以下の物があります。
(日本口腔外科)学会の資料より抜粋)

注射用製剤
アレディア オンクラスト ティロック ビスフォナール ゾメタ

経口製剤(飲み薬)
ダイドロネル フォサマック ボナロン アクトネル ベネット

※ 当然このようなお薬を飲んでる方はしっかりした予防が必要になります。
通常の虫歯の治療や歯石取りなどの処置はできますので、重篤化させないように
早めに健診を受けることをお勧めします。  


Posted by ほりねこ at 17:29Comments(0)ホリデン4コマ劇場